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婚姻(結婚)すると,どのような効果が生じるのか?

2011/02/09 02:24

Q.婚姻(結婚)すると,どのような効果が生じるのか?


A.氏の共同義務,同居協力扶助義務,成年擬制,貞操義務などの一般的効果のほか,夫婦財産制に基づき,婚姻費用分担義務,日常家事債務の連帯責任なども生じる。



婚姻の一般的効果


婚姻(結婚)すると,いろいろな法律上の効果が生じることになります。


夫婦の身分に関する一般的効果として,第1に夫婦同氏の効力があります。つまり,婚姻すると,夫婦は同姓になるということです。


第2に,夫婦間に同居義務が生じます。また,夫婦はその共同生活において分業しなければならないとする協力義務,金銭的に協力し合わなければならないとする扶助義務も生じます。


第3に,婚姻すると,未成年であっても,民法上成年(成人)として扱われることになります。ただし,選挙権など民法以外の法律では,未成年として扱われます。


第4に,夫婦間に貞操義務も生じます。これは,民法上の明文の規定はありませんが,不貞行為が離婚の原因とされていることから,貞操義務があるものと解釈されています。


その他にも,夫婦間の契約取消権,婚姻の相手方の親族と親族関係になること,子が嫡出子となること,離婚手続で婚姻を解消しなければならなくなること,相続権が生じることなどの効果も生じます。



夫婦財産制


婚姻すると,夫婦間には,夫婦特有の財産関係が生じます。これを夫婦財産制といいます。


その一環として,夫婦は,共同生活を維持するための費用(婚姻費用)を各自分担しなければならないという義務を負います。これを婚姻費用分担義務といいます。


夫婦の財産については,婚姻前のものは各自が特有財産として個々に所有することになりますが,そうでないものは,原則として,夫婦の共有となります。夫婦の平等の観点からも,多くの場合に財産の共有・準共有が認められることになります。


他方,夫婦間の日常家事によって生じた債務は,夫婦が連帯して責任を負うものとされています。日常家事債務の連帯責任とよばれています。


ただし,夫婦間では,婚姻届出前に特別の契約をして,それを登記することによって,夫婦間の財産に関して特別な取り決めをすることも可能です。これを夫婦財産契約といいます。もっとも,日本ではほとんど利用されていないようです。

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婚姻が成立するための要件とは?

2010/12/16 02:21
Q.婚姻が成立するための要件とは?

A.実質的要件と形式的要件とが必要となる。実質的要件とは,婚姻意思の合致及び婚姻障害の不存在であり,形式的要件とは,戸籍法の定める婚姻届出をすることである。

婚姻の成立要件



婚姻(結婚)が成立するためには,大きく分けて2つの要件が必要となります。実質的要件形式的要件と呼ばれるものです。

実質的要件はさらに,積極的な要件として婚姻しようとする男女間の婚姻意思が合致していることと,消極的要件として婚姻の成立を妨げる婚姻障害事由が存在しないことの2つに分けられます。

形式的要件とは,婚姻の手続的な要件です。つまり,戸籍法の定める婚姻届を届け出ることです。

実質的要件



上記のとおり,実質的要件には,婚姻意思の合致と婚姻障害の不存在とがあります。

婚姻意思とは,戸籍の届出(婚姻届出)をする意思(形式的意思)と夫婦として生活共同体を創設する意思(実質的意思)の両方を意味します。

つまり,婚姻成立には,婚姻しようとする男女の間で,上記の形式的意思と実質的意思の両方について合致がないといけないということです。

したがって,例えば,国籍取得のためだけに結婚しようとするような場合には,婚姻届をする意思があるとしても,夫婦関係を築こうという意思がないので,そのような婚姻は成立要件を満たさず無効ということになります。

婚姻障害事由とは,婚姻の成立を妨げる事情のことをいいます。例えば,年齢の問題(婚姻適齢),重婚,女性の再婚禁止期間,近親婚の禁止などが挙げられます。

これらに該当する場合,婚姻はできません。そのため,この婚姻障害事由が存在しないことが,婚姻の実質的要件になっています。

形式的要件



上記の実質的要件を満たす場合であっても,婚姻届を出さなければ婚姻は成立しえません。婚姻届の記載事項や

届出の方法は,戸籍法によって定められており,これに従った届出をすることが婚姻成立の形式的要件となっています。
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婚姻(結婚)とは?

2010/10/24 04:09
Q.婚姻(結婚)とは?

A.法的手続によって継続的な夫婦関係を結ぶことであり,婚姻関係にある夫婦間に生まれた子が嫡出子となる法的身分関係といえる。

離婚と婚姻(結婚)



離婚とは,婚姻関係を解消することです。したがって,離婚を語る前に,まず結婚・婚姻というものについて考える必要があるでしょう。

一般に,結婚・婚姻とは,継続的な夫婦関係を結ぶことと考えられています。

ちなみに,法律上は「結婚」という言葉は使いません。法律上,結婚のことは「婚姻(こんいん)」と言います。ただし,一般的には,婚姻と結婚は同義に捉えられる場合もあれば,「結婚する」ことそれ自体を婚姻という場合もあります。

婚姻



婚姻には,事実婚主義と法律婚主義とがあると考えられています。

事実婚主義とは,要するに,事実上夫婦関係があれば,法的な手続をとらなくても婚姻関係を認めるべきだとする考え方です。これに対し,法律婚主義とは,法的な手続をとらなければ婚姻関係を認めることはできないとする考え方です。

我が国では,法律婚主義がとられています。したがって,少なくとも法的な意味での婚姻というためには,法的な手続を踏んでいる必要があるということになります。

そして,その法的な手続とは,婚姻届の提出が必要となってきます。これを届出婚主義と呼ぶこともあります。

婚姻が成立すると,夫婦間には,夫婦の同氏,相互協力・扶助義務婚姻費用分担義務,同居義務,貞操義務などが課せられ,また,婚姻関係にある夫婦間に生まれた子供が嫡出子として認められるなどの法的な効果が発生することになります。

このような効果を踏まえ,婚姻とは,法的手続によって継続的な夫婦関係を結ぶことであり,婚姻関係にある夫婦間に生まれた子が嫡出子となる法的身分関係ということができると思います。
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